自毛植毛 デメリット

自毛植毛には、一度植えると半永久的に生え続けるという最大のメリットがありますが、デメリットはないのか?とどうしても気になりますよね。

私は実際に自毛植毛を体験しましたが、植毛すると決断するまでに5、6年悩み続けました。

理由は、いくつか自毛植毛にもデメリットが存在するからです。

ここでは、そんな自毛植毛のデメリットを実体験からご紹介したいと思います。

①1度の植毛で満足できるとは限らない

植毛の経過写真(術前と1年後を比較)

正面M字(左)M字(右)採毛部

mae00



hidari00



migi00



koutoubu00



自毛植毛で必ず事前に知っておくべきことは、自毛植毛は全員が1度で満足できるとは限らないということです。

通常、後頭部で「1cm2=約160本(80株)=100%の密度」なのですが、1度の植毛では「1cm2=約80本(40株)=50%」の密度が限界です。

これは、男性の場合ですけどね。女性の場合は、生え際のこめかみ付近などの最前列への植毛であれば、80%以上の密度は達成できます。

そして、この50%の密度が薄毛のボーダーラインです。

ご自身の後頭部の約50%の密度を想像してみると、何となくイメージができるのではないでしょうか?

もちろん、これは無毛部分に植毛するという前提ですよ。

つまり、波平さん状態の方が植毛したら当然満足できるけど、M字部分のみ無毛で他がふさふさという方であれば、過度に期待しすぎるのは禁物ということです。

もしかしたら、2度植毛しないと、100%薄毛に見えないレベルまでいけないかも・・・と頭の片隅においておく必要はあります。

ただ、1度の植毛では、髪が濡れた場合に薄いなと感じる程度のレベルが一般的なので、そこまで気にする必要はないのかもしれません。

各植毛クリニックもクレームは避けたいので、そういうニュアンスで話しているということです。

1度で必ず満足できますと伝えて、蓋を開けてみると「全然想像と違った。」なんてことには絶対になりたくないわけです。

私は5クリニックにカウンセリングに行きましたが、どのクリニックも1度で満足してもらえるよう頑張るけど、100%は約束できないと言われました。

残念ながら、今の植毛技術では約50%の密度が限界です。それ以上の密度で手術してしまうと、かえってマイナスの結果になりますからね。

そのため、M字の片側の一部分だけ植毛したいなどという場合は、もう数年は様子見をした方がいいかもしれません。

少ない範囲での植毛でかつ、1度で満足できないという結果になってしまえば、損した気分になると思います。

それであれば、どうしても我慢できなくなるまで耐えて、M字の両側どちらも後退してきたというタイミングで一気にやった方がいいです。

私もそうしましたからね。

②植毛してもAGAとは闘い続ける必要がある

植毛したからといってAGAが治るわけではありません。

AGAの治療を続けないと、いわゆる、離れ小島になってしまう可能性もあります。

植毛した箇所は確かに半永久的に生え続けますが、それ以外のところは将来薄毛になる可能性があるわけですね。

そのため、20代・30代でAGAが進行している状態で植毛する際はAGAの治療は絶対に続けなければいけません。

AGAは、フィナステリドという飲み薬を服用することで進行を抑えることが出来ます。

フィナステリドには、正規品のプロペシアとジェネリックのフィンペシアの2種類がありますが、どちらを服用しても効果は同じです。

一部植毛クリニックでは、正規品のプロペシアを処方していますので、安いフィンペシアに抵抗があるのであれば、クリニックで処方してもらうのがいいかもしれません。

ちなみに、私は個人輸入代行を使いフィンペシアを使い続けています。

ただ、AGAの対策をしても、最悪なケースを想定して、2度目、3度目の植毛も視野に入れておく必要があります。

絶対はありませんからね。

③後頭部に傷が残る

(FUT)線傷

(FUE)白い斑点

自毛植毛の最大のデメリットといっても過言ではありませんが、移植毛を採取する際に後頭部に一生ものの傷が残ります。

植毛には切るストリップ法(FUT)と切らないFUEの2種類がありますが、前者であれば縦幅3mm以下で横一線の傷ができます。

後者であれば、線傷は残らないですが白い斑点の傷が多数できます。

FUEは傷が残らない手術と言われていますが、そうではありません。そのため、FUEであってもスキンヘッドはもちろんですが、坊主でも目立つ場合がありますので、注意が必要です。

あくまでも、FUTよりは目立たないけど・・・という認識でいた方が良いです。

ただ、髪を伸ばせばFUTであれFUEであれ隠すことはできるので、そこまで神経質になる必要はないのかもしれません。逆に神経質にならなければいけないのは、クリニック選びです。

というのも、FUTであれFUEであれドクターの腕次第で傷の大きさは変わってきます。

FUTであれば線傷の縦幅の長さ、FUEであれば円状の傷の大きさです。そのため、腕のいいドクターに手術を依頼するのが一番の対策と言えますね。

④生え揃うのは1年後

植毛は手術後すぐに生え揃うわけではなく、約9ヶ月~12ヶ月かかります。

これは、どのクリニックで手術しても同様なので、そういうものだと割り切るしかありません。

生え揃うまでの流れとしては、

  • 術後1ヶ月以内に植毛した毛は全て抜け落ちる
  • 術後2~3ヶ月後頃から植えた毛が生え始める
  • 術後半年で髪が定着し始める
  • 術後9ヶ月~12ヶ月で太いしっかりした毛が定着する

このような流れで生え揃います。

もちろん、1ヶ月でも抜け落ちずそのまま定着するという方もいますが、上記は一般的な術後の経過としてご理解ください。

⑤手術後に周囲にバレる可能性がある

会社勤めの方であれば、ここが一番心配で手術になかなか踏み切れないのではないでしょうか?

植毛は後頭部の傷跡もそうですが、植毛後は移植箇所の赤みが術後約1ヶ月はどうしても気になると思います。

私もそうでした。

そのため、特に無毛部分の生え際などに植毛した場合、比較的株数の多い手術となると、既存の髪の毛では隠し切れない可能性が出てきます。

これは、もう我慢するしかないのですが、他の対策としてはスーパーミリオンなどのふりかけでカバーするしかないでしょう。

長期休暇を取れれば一番いいんですけどね。

それと、FUEはFUTに比べて術後、周囲にバレる可能性が非常に高いです。

というのもFUTは、後頭部に線傷が横一線にできるだけなので既存毛でカバーできますが、FUEの場合は後頭部の広範囲を刈り上げる必要が出てきます。

FUTのように切るのとは違い、直接パンチで株をくり抜いていくので、狭い範囲から株を採取してしまうと、傷跡がかえって目立ってしまうからです。

そのため、だいたい4株に1株の間隔で株をくり抜くなど、ある程度、間隔をあけて株を採る必要があるので、どうしても広範囲を刈り上げることになるわけです。

もちろん、各植毛クリニックもウィッグを提供するなどして、術後のカモフラージュには色々と協力してくれます。

普段から長髪の場合は、ウィッグなしでも隠しきれるかもしれませんが、短髪の場合は非常に悩ましい問題ですね。

私は短髪でしたが、術後に1週間以上休みが取れたのでウィッグを使わず乗り切りましたが、このあたりはクリニックに直接相談された方がいいでしょう。

ただ、どのクリニックで手術しても1週間休みが取れれば問題はないと思います。私もそうでしたからね。以下の、私の術後1週間の経過写真をご確認ください。

M字のビフォーアフター

手術前1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目
mae00

mae01

mae10

mae11

mae20

mae21

mae30

mae31

mae40

mae41

mae50

mae51

mae60

mae61

mae70

mae71

後頭部のビフォーアフター

手術前1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目
koutoubu00
koutoubu01

koutoubu01-1

koutoubu02

koutoubu02-1

koutoubu03

koutoubu03-1

koutoubu04

koutoubu04-1

koutoubu05

koutoubu05-1

koutoubu06

koutoubu06-1

koutoubu07

koutoubu07-1

術前の後頭部の髪の長さは約2.5cmです。かさぶたが取れてきた術後5日目ぐらいからは、見た目も自然な状態でした。移植部の赤みも前髪を下ろせば全くバレません。

ただ、クリニックによって刈り上げる範囲・箇所も異なるので、「術後何cm伸ばすと隠せるか?」など各クリニックに具体的に教えてもらいましょう。

もし、1週間も休みが取れないという場合は、後頭部を刈り上げずにやるFUEという方法もあります。この方法でやれば、後頭部に関しては術後気にする必要はありません。髪を短くする必要もありませんしね。

ですが、クリニック側の負担が大きいため、通常のFUEと比べて費用が高いです。なので、予算的に余裕がある場合のみそちらを検討してもいいかもしれないですね。

⑥ショックロスのリスクがある

植毛することで既存の毛が抜け落ちてしまうことをショックロスと言います。

このショックロスですが、原因が解明されておりません。

ですが、このショックロスが起こる確率は15%~20%とされており、なおかつ一時的な脱毛で時間の経過とともに抜けた毛も回復するのが通常です。

つまり、一定期間のみ一時的に抜け落ちてしまうだけなので、過度に心配する必要はありません。

ショックロスが起こっても起こらなくても、最終的な結果は同じだということです。

ただ、植毛クリニックも術後のショックロスを極力防ぐため、フィナステリド・ミノキシジルなどの飲み薬を勧めています。

術後に飲み薬を飲まなかったことで、失敗とも言える結果になった例が片手で数える程度ですがあるようですからね。

やはり、飲み薬で多少なりとも飲まないよりは髪の生着度は変わってくるようです。

ただ、私達がショックロスを防ぐために最も大切な事となれば、やはりクリニック選びです。

必要以上の高密度での植え込みや、ドクター・看護師の技術次第でショックロスのリスクは高まると言われています。

そのため、実績があり信頼できるクリニックに手術を任すようにしてください。

⑦植毛費用が高い

これは人の価値観次第なので明確に高いとは断言できませんが、人によっては高いと感じるかもしれません。

M字正面

これは、私のM字ハゲの状況ですが、左右のM字だけ埋めるFUE手術で70万ほど必要でした。

といっても、各クリニックの費用は違うので、一応5クリニックの見積もりを下記に掲載しておきます。

ヨコ美 アスク 湘南美容 アイランド 親和
クリニック
ヨコ美クリニック
アスク井上クリニック
湘南美容クリニック
アイランドタワークリニック
親和クリニック
必要株数 400株 600株 900株 600株 600株
植毛費用 448,200円 653,400円 995,320円 993,600円 993,600円
FUEの術式 FUE FUE ARTAS FUE FUE
植え込み方法 スリット スリット スリット パンチ パンチ
詳細




HP




※私はアスク井上クリニックで700株で手術したので70万です。

いかがでしょうか?高いと感じますか?

私は正直、これで、10年以上悩み続けてきた髪の悩みから開放されると思ったら、70万なんて安いもんだなと思いました。

確かに、2、3度目の植毛を考慮に入れる必要はあるものの、増毛や人工毛、かつらと違い、自分の毛が生えるわけですし、メンテナンス不要な点を考えると非常に妥当な価格では?と思います。

それに、髪の悩みから根本的に解放されるには自毛植毛しかありません。

もし、あなたが植毛の値段が高いと思っているのであれば、もしかしたら植毛するタイミングではないかもしれません。

本気で悩んでいるのであれば、「払う価値がある」となるはずです。

私も植毛手術をするまでに5年かかりましたが、最初にやらなかったのは心底悩んでいるとは言えない状況だったからです。

まだ、ごまかせる。まだ、我慢できなくもない。

どこかでこう思っていたので、手術に踏み切りませんでした。

もし、上記の各植毛クリニックの見積もりを「ちょっと高いんじゃない?」と感じるあなたがいるのであれば、もう少し様子見してもいいかもしれませんね。

⑧どのクリニックを選べばいいか分からない

植毛業界に限らず、クリニック選びは非常に難しいものです。

ネット上では色んな情報が錯綜しておりどの情報が正しいのか全く分かりません。

でも、これはネット上だけとは限りません。

というのも、私は5クリニックにカウンセリングに行きましたが、各クリニック言ってることが異なる点が多々ありました。

上記の表を見てもらっても分かる通り、診断結果も異なっていますからね。

他にも、とあるクリニックでは植え込む際の穴はホールがいいと言っていましたが、別のクリニックに行くとホールはありえない。

他にも、ARTASは最悪というクリニックもあれば、ARTASはいいというクリニックもありました。

でも、結局は各クリニック、ネガティブキャンペーンをせざるを得ないんです。

植毛もビジネスですから、自分とこのクリニックで植毛してもらいたいわけです。

そうなれば、自クリニックの優位性をアピールするため、自クリニック以外のことは否定するわけです。

なので、カウンセリング前にしっかり事前に知識をつけて、自分なりの仮説を立ててから、カウンセリングに臨む必要があります。

そうすることで、混乱せずに自分の目で信頼できるクリニックが見つかるはずです。

確かに私も最初は混乱しましたが、最終的には自分なりの仮説を持ってカウンセリングに臨みましたから、安心して手術をお願いできるクリニックを見つけることができました。

自分でまず調べる。そして、プラス自分の足でも情報を仕入れた上で、「どのドクターなら安心して手術をお願いできそうか?」を基準に最終的にクリニックを選べばいいと思います。

そうすれば、クリニック選びに失敗することはないと思いますよ。

まとめ

自毛植毛には半永久的に生え続けるという非常に魅力的なデメリットがありますが、上記のようなデメリットも確かに存在してします。

大切なのは、これらのデメリットをドクターから直接確認することだと思います。

あなたが抱えている疑問に、親身に回答してくれるドクターであれば、植毛する価値は大いにあると思いますよ。

私も上記のようなデメリットを理解した上で、カウンセリングで確認して、植毛手術をする決断を最終的にしました。

なので、私が言うのもなんですが、ネットの情報だけで自毛植毛の是非を判断するのは避けるようにしてください。